インドで働くというのは現実的な選択肢なのか?

新卒採用は厳しい状況にあり、今後しばらくその状況が続くと予想されています(「2011年採用はさらにきびしい「新就職氷河期」か 新卒至上主義が若年層と企業に悪影響も」)。需要(=就職を希望する大学生の数)を満たすほど供給(=企業の採用予定人数)が存在しないわけですから、どうしても就職できない人は出てきます。そのときに一体どうするか。

起業することなどももちろん考えられます。起業についてはすでに書籍もセミナーもたくさんありますね。また、海外就職というのもひとつの現実的な選択肢となりうると思います。でも、なんだか若干煽り的に「中国やインドで働けば」的な言辞*1をよく聞く割には、インドでの就職について情報が少ないように思うのです。

例えば、タイで働こうとするならid:koshianXさん、シンガポールなら海外ニートの方、フランスなら(研究者の方ですが)Madeleine Sophieさんなど、他の国の場合は、論客の方々が読み応えあるブログを運営してらっしゃるのですが(あと米国だともっとたくさんあり)、インドの場合、そういうものが少なく、「インドで働く」ということを現実的な選択肢として考えるためには、情報がまだまだ足りないし、まとまってもいないように思いました(自分が見落としているだけならすみません)。

で、ふと、自分ならそれが書けるのではないかと思ってしまったのです。

というわけで、こちらでは、インドで働くということを現実的に検討する方(特に新卒の方)にとって有益な情報(インドの良い面・悪い面含め)を書いていければと考えています。

筆者はインドで働いて2年目の会社員です。以前からインドの文化などに興味があったわけではなく、純粋に働く場としてインドを選びました。現在の待遇や仕事内容に大きな不満はなく、職場の人たちとの関係も良好で、幸せに働けていると思います。ときどき出張で日本にも帰っています。インドで働く前は、日本のIT業界で働いていました。SEなどの技術職ではなく、マーケティング担当です。

*1:例:就職氷河期 サイコー!〜Chikirinの日記 など